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虐待を疑われて通報された話(通報された後に起こったこと)

ちえ
ちえ
まさかうちが通報されるなんて!?

警察や児童相談所に虐待を疑われて通報されたらどうなるのか、
2年前実際に虐待を疑われて通報された後に起こった出来事をここに記録しておこうと思います。

もうすぐ3歳になる息子と二人で、夫の親戚とディズニーランドに行くために義実家へ帰省していたときのことです。

当日、朝からディズニーランドで息子は終始目をキラキラさせて昼寝もせずに大興奮で遊び倒し、義両親のサポートもあり私も楽しませてもらいつつ、夜義実家へと戻ってきました。

一日ぐずることもなく機嫌よく過ごせた!とジジババとも達成感に満ちて帰ってきたのですが、家に帰ってお風呂に入れようとしたときに息子が眠さと疲れのピークをむかえてしまい、ディズニーランドで買った水鉄砲に水を入れるかお湯を入れるかの謎なこだわりでお風呂の中で大泣き。

息子「つめたいやだ~!あついがいい~!ぎゃ~!」

私、息子大泣きのため無心で水鉄砲に入っていた水を捨て、お湯を入れる

息子「あついやだ~!つめたいがいい~!ぎゃ~!」

水鉄砲に入れたお湯を捨て、水を入れる

息子「つめたいやだ~!あついがいい~!ぎゃ~!」

水鉄砲に入っていた水を捨て、お湯を入れる

息子「あついやだ~!つめたいがいい~!ぎゃ~!」

水鉄砲に入れたお湯を捨て、水を入れる、、、

私「ママもう疲れた!自分でやって」
息子「やだ~!ママやるの~!ぎゃ~!」
息子、水鉄砲を投げ捨てる
私「あ!そんなことしたらぽいするよ(水鉄砲を)」
息子「やだ~!ぎゃ~!」

と10分ほど自分の頭を洗いながら、なんとか息子も洗ってお風呂を出てリビングで一息ついていたところ、玄関から、ちえちゃーん!!と私を呼ぶ義母の声が、、、

はい、通報され、警察が来ました

通報者
通報者
15分以上子供の泣き声が聞こえる。

と通報があったようです。
まぁ会話の内容から、子どもがお風呂場で熱湯や冷水を交互にかけられて折檻されている!?と勘違いされても仕方がない内容だったなぁ、、、と思ったり。

水鉄砲にお湯をいれるか水を入れるかの争いだったのだけれども!
(イヤイヤ期特有のなにをやってもイヤなやつ)

その頃息子は機嫌も治り、おむつにディズニーで買ったばかりのトイストーリーのTシャツという姿でのんきにリビングで遊んでいたのですが、警察の方が3人家の中(リビング)に入ってこられました。

通報された時間帯が夜22時頃だったので、児童相談所の職員さんは来ず、警察官3人(男性2名、女性1名)という体制でした。

女性警察官
女性警察官
身体にアザなどがないか一応チェックさせてください。

というので、息子のTシャツを脱がそうとしたのですが、新しく買ってもらった大好きなバズのTシャツを脱ぎたくないと嫌がって抵抗!笑。なんとかTシャツをめくって身体にアザなどがないことを確認をしてもらいました。

お義母さんはもう困ったわ~どうしましょう!と困惑していたし、お義父さんは虐待なんかあるわけないだろ!と怒り出していたし、警察の方も、どうもすみません、でも僕も仕事なんですよ。とお義父さんに謝っているし、私は事情聴取を受け、帰省中のため現住所や携帯番号や職業、夫の勤め先や夫の携帯番号などなど答えている中、2歳の息子はお巡りさんがやってきたため嬉しくなって大はしゃぎでなんだかもう目の前がカオス。

お義父さんがしきりに一体どこの誰が通報したんだ?と警察の方に聞いていたのですが、それは教えられないことになっています、とおっしゃっていました。そりゃまぁそうだろうなぁ。

虐待の可能性は極めて低いという警察の判断になったのですが(いやそもそもないけども!)、一応児童相談所にも報告が行くそう。

目黒区の結愛ちゃんの事件があって以来、どんなに小さな案件でもきちんと児童相談所に知らせることになったそう。通報の数も以前よりかなり増えたそうです。

通報された当日に起こったこと

・警察官3名(男性2名、女性1名)が家に訪問。
ただし、通報の時間が夜22時頃だったため。(児童相談所は9時~17時)

・日常的な虐待跡がないか親が子どもの服を脱がせたうえで女性警察官が確認

・母親を事情聴取(父親が一時的に不在だったため)以下聞かれたこと
・母親の名前
・現住所
・母親の携帯電話番号
・母親の職業
・父親の名前
・父親の職業
・父親の勤務先
・父親の携帯電話番号

なんだかディズニーの思い出が通報の思い出に塗り替えられてしまった夜でしたが、警察の方々が、大変な時間や労力をかけて虐待という事案に対して真摯に取り組んでいる姿を見れて良かったです。

通報すること自体も結構勇気がいることだと思うのですが、あの事件以来通報がかなり増えたということなので、勇気を出して子供を助けようと思った人が増えたんだなぁと嬉しくもなりました。まさか自分のところが通報されるとは思いませんでしたが!

最後に女性の警察官の方が、え!?娘さんじゃないんですか??お嫁さん?2人だけで帰省されて???私も見習わなくちゃいけないわ、、、
と言って帰られました。

それでその後どうなったの

通報から約1ヶ月弱後、住んでいる市の児童相談所より電話があり、通報されたときの状況の説明を求められました。

朝10時過ぎに携帯を見ると、何やら知らない番号から不在着信があり、
固定電話からの着信だったので、インターネットで番号を検索してみることに。
番号を打ち込むと、市内の『子ども家庭センター』というところの番号ということがわかりました。

しかし、そもそも『子ども家庭センター』って何?
そのまま「子ども家庭センターとは」と検索してみると、

「こども家庭センター」は、
児童福祉法第12条に定められている児童相談所です。

とのこと。
うわあ!児童相談所から電話がかかってきた!とびっくりしたのですが、
間違いなく約1ヶ月前に通報された件だとわかっているので、

ちゃんと警察は児童相談所と連携とってるんだ!(見直した!)
しかも他県なのに連携とれてる!(見直した!)
と少し感動しましたが、約1ヶ月弱という期間が長いのか短いのか。

もしこれが本当に虐待されている事件だったら、警察への通報から児童相談所が動き出すのに1ヶ月かかっていたら生死にかかわると思う。
もし1ヶ月前の警察からの事情聴取で緊急性あり事件性ありと判断されていれば、もう少し早く児童相談所から連絡があったのだろうか?

不在着信のままモヤモヤと電話を待っているのも嫌なので、こちらから電話をかけてみることにしました。

不在着信があった旨を伝えると、担当の女性の方に変わり、
「通報された当日の様子を詳しく教えてください。」とのこと。

とりあえず、朝からディズニーランドに遊びに行っていたこと、その夜に子どもとお風呂で言い合いになったことなどを説明しました。
職員の方も「それは大変でしたね~、お母さんもさぞびっくりなさったでしょう?」
とおっしゃっていたのですが、

児童相談所
児童相談所
ところで、明日家庭訪問に伺っても良いですか?
ちえ
ちえ
え!?明日!?

いやいや、ばりばりまだ疑ってますやん!え?この電話でおしまいじゃないの?
と思ってしまったけれど、まあ明日の訪問で誤解が解け、すべて終わりになれば良いなぁと思ったので、お待ちしております。と伝えました。

警察と児童相談所が他県にもかかわらずきちんと連携がとれているとわかったことはとても喜ばしいことだけれど、本当に虐待の被害にあっている子供たちをぜひとも救って欲しいと思います。

しかし、なんで児童相談所じゃなくて『こども家庭センター』なんて名乗っているのだろう?
紛らわしくないですか?児童相談所から電話かかって来た!ってなると身構えるから『こども家庭センター』なんですかね?

調べたらすぐわかるのに。少しモヤモヤしました。

少し不安があったので、前日に「児童相談所 家庭訪問」とグーグルで検索をかけてみると、

・ 家を隅々まで見られる(かもしれない)。
・ 母子手帳を見せて欲しいと言われる(かもしれない)。
・ 子供が一時保護される、連れていかれる(かもしれない)。

なんて見たものだから、虐待の事実もないし大丈夫だろうとは思っていたものの、検索したことで不安が大きくなってしまった!

とりあえず、電話では「玄関までで中には入りません。」と言っていたものの、(明日はご都合どうですか?と聞かれたときに、都合は良いが部屋が散らかっている。と言ったときにこう言われた。)

『家を隅々まで見られる。』と書いてあったので、こりゃいけないと思い一応掃除機をかけ、床に畳んで置いておいたままの洗濯物をたんすに詰め、シンクの生ゴミを捨て、床に転がっているおもちゃを片付け、、、としていたところで、いやでも今片づけても結局おもちゃ散らかるし、このくらいでいいか。
と、ぎりぎり仲が良い友達は呼べるレベルまで片づけました
(あまり仲良くないママ友や義母は呼べないレベル笑)
一応言われたらすぐ見せれるよう、母子手帳もしまっている場所を確認しておきました

そして迎えた児童相談所からの家庭訪問当日

当日は14時に来るということで、13時55分に玄関のベルがなり、
息子と一緒に玄関で応対しました。

男性と女性の2名で訪問され、玄関の中に入りドアを閉めての立ち話となりました
男性職員の方が、「では通報された当時の様子を教えてください。」
といきなりおっしゃるので、
「昨日も電話で同じことを聞かれ、一から説明したのですが、、、」
と私がまた同じことを話すのか?という怪訝な顔をしたら、女性の方がすかさず、
「こちらでも昨日お電話できちんとご説明いただいて、職員全員で内容は把握しております^^」と。
なんだか、昨日の電話応対からちゃんと引き継げてないんじゃないの?
という疑問を抱かせてはいけない!という強い意志を感じるくらいすかさず女性の方がフォロー。
男性は、え?いいの?と少し困惑した様子でしたが、そのまま話は流れ、
女性「お子様の年齢を見て、これは大変な時期だわ~と思ってたんですよ!」
私「そうですね、イヤイヤ期だと思います。今は何を聞いても『やだー』と言っています。」
女性「そうですよね~、わかります!わかります!元気そうなお子様ですもんね!声も大きいでしょ?」
と、女性の職員さんは、私はあなたの味方ですよ!
という空気をばしばし出してお話してくださいました。

その間息子は、部屋の奥からおもちゃをひっぱり出してきては男性職員の方に色々なおもちゃを、「これー、これもー」と手渡し自慢していました。
男性職員の方も「あ、これは何だ?いいねー」と戸惑いながらも息子に対応。
児童相談所の方だけど、男性の方はあまり子供の扱いに慣れていない感じでした。

女性「いつも結構ぐずったりが酷いですか?」
私「いえ、当日は朝から昼寝もしないでディズニーランドで一日遊んだ後という特殊な興奮状態だったということもあったと思います。」
と話の流れで自然に当日の様子を話すことに。女性職員さすが!
玄関に入るなり「当時の様子を教えて、、、」と何の脈略もなく聞かれたら、え?ってなったけれど、話の流れで聞かれると普通に昨日話したことでも話せました。

と、その後は保育園についてや、普段私が息抜きできているか、夫は育児に協力的かなどいくつか質問され、5分ほどで「元気なお子様ですね^^」とおっしゃり、子供についての相談ダイヤルなどが載った冊子を手渡され、
「何かあったらいつでも気軽にご相談くださいね!」と言って帰られました。

少し構えていただけに拍子抜けするくらいあっさり帰られましたが、
まあそもそも虐待の事実がないのであたり前と言ったらあたり前の結果でした。

部屋が少し片付いたので良かったです。次がないと良いなぁ笑。

通報から一年経って

通報を受けてから約3年が経ちましたが、その後児童相談所からの訪問や電話も一切ありません。
(2021年10月現在)